9月の聖フィル第30回定期演奏会は、モーツァルトの《魔笛》序曲、シベリウスの交響曲第7番、サン=サーンス交響曲第3番というラインナップです。
フラット3つの変ホ長調の《魔笛》で始まり、その平行調(同じくフラット3つの短調)であるハ短調の《オルガン付き》で終了。間に、ハ短調の同主調であるハ長調のシベ7が挟まるという趣向です。
というわけで、サン=サーンスの生涯に関するコラムの次は、シベリウスについて。代表曲《フィンランディア》のおかげでフィンランドの作曲家であることは知られているシベリウスですが、どんな人だったのでしょうか。
1. シベリウスと同世代は?
- ドビュッシー
- シェーンベルク
- ストラヴィンスキー
シベリウスが生まれたのは1865年です。
シェーンベルクは1874年、ストラヴィンスキーは1882年生まれですから、少し後輩。シベリウスはマーラー(1860年)、ドビュッシー(1862年)、リヒャルト・シュトラウス(1864年)らと同世代ですね。
というわけで、答えは1。
2. シベリウスが亡くなったのは何歳のとき?
- 35歳
- 86歳
- 91歳
シベリウスは1957年に亡くなりました。ということは、91歳まで生きたと言うこと! 答えは3です。長生きですね。
お気づきだと思いますが、35歳で亡くなったのは《魔笛》のモーツァルト、86歳で亡くなったのは《オルガン付き》のサン=サーンスです。
3. 不正確な記述は何番?
- シベリウスはピアノ協奏曲を作曲しなかった
- シベリウスはオペラを作曲しなかった
- シベリウスは年をとってから作曲をしなかった
順番に見ていきましょう。
シベリウスはヴァイオリン協奏曲を1曲(op.47)作った他、《セレナーデ》op.69a、 op.69bなどヴァイオリンと(弦楽)オーケストラの作品を複数書いていますが、ピアノ協奏曲は作りませんでした。というわけで、1は◯。
1896年に《塔の乙女》という1幕のオペラを完成させています。2は✕。
シベリウスは、1924年に交響曲第7番、1925年に交響詩《タピオラ》《テンペスト》を作曲した後、規模の大きな作品を作ることはありませんでした。作曲の意欲が衰えたわけでは無かったのですが、結果的には1930年頃まで、ピアノやヴァイオリンのための小品を作曲しただけでした。
というわけで、答えは2です。今回のクイズは簡単すぎたかな。
- Finnish composer Jean Sibelius in 1923. "The last masterpieces 1920-1927." Jean Sibelius. Finnish Club of Helsinki.
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