聖フィルの次回定期演奏会では、フランシス・プーランクの《シンフォニエッタ》を取り上げます。先週末、田部井先生との初めての練習がありましたが、予想どおり大変でした。
私たち(に限らず多くのアマ・オケも同様だと思いますが)、あまりフランス物を演奏したことがありません。ましてや20世紀ど真ん中の作品。チャーミングな曲ですが、難しい!!!
今回のコラムは、そのプーランクを知ろうというプーランク・クイズ。3問用意しました。
問1:プーランクは19世紀生まれ? 20世紀生まれ?
答:1899年生まれなので、かろうじて19世紀生まれ。ちなみに亡くなったのは1963年
問2:プーランク以外の「6人組」メンバーは?
答:
- ジョルジュ・オーリック(1892–1983)
- ルイ・デュレ(1888–1979)
- アルテュール・オネゲル(1892–1955)
- ダリウス・ミヨー(1892–1974)
- ジェルメーヌ・タイユフェール(1892–1983)
「6人組」ミニ解説
1920年代初頭にパリで結成された作曲家グループ。
ヴァーグナーのロマン主義にも、ドビュッシーの模倣者たちの印象主義にも反対し、サティを模範とする気取らない、単純で素直な音楽を目指した[注1]。
問3:プーランクの初期の代表作は?
- 《牝牛》
- 《牝馬》
- 《牝鹿》
答:3《牝鹿》
《牝鹿》ミニ解説
セルゲイ・ディアギレフに委嘱され、プーランクが1922年に作曲したバレエ音楽。1924年にモンテカルロで、ロシア・バレエ団により初演されました。一幕もので振付はニジンスカ、衣装・舞台背景はローランサン。
音楽は序曲と8曲から成ります。このうち2,4,7曲目には、ソプラノ、テノール、バリトンの合唱が加わります。声楽が入るバレエ音楽というと、ストラヴィンスキーの《プルチネッラ》を思い出しますね。
1939年から翌年にかけてオーケストレーションを全面的に改訂。このとき、合唱パートをオプションに変更しました。序曲と合唱が含まれる曲をのぞいた、5曲から成る組曲版もあります。
いわゆる「新古典主義」に分類される音楽です。
プーランク:組曲《牝鹿》
みなさん、プーランク・クイズ簡単でしたか?
恥ずかしながら私は、3しかわかりませんでした。「6人組」はオネゲルとミヨーしか答えられず。女性がひとりいたけれど名前は思い出せない、という感じでした(ロシア5人組は守備範囲なんですが)。もう少し勉強しなければ。
注
- 遠山菜穂美『プーランク:シンフォニエッタ、ミニチュア・スコア解説』全音楽譜出版社、2020、p.6。
- Poulenc in the early 1920s. Joseph Rosmand. https://youtu.be/W37t7X4uYeQ Jean-Luc Tingaud, National Symphony Orchestra of Ireland.
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